FLAIR DESIGN

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2017 -

Bonnes Fêtes EBISU

やりたいことを全部盛り込める時の喜び

「私の転機はこの店でした」と言っても過言ではない伝説のお店です。
ある日アトレの恵比寿のメインフロアの入口正面にオファーがありました。まだ実績の少ない中で本当に奇跡としかいいようがないオファーです。ありがたくも強いプレッシャーに襲われながら緊張感と喜びとが混じりあった毎日のはじまりです。
ありがたいことにオーナーは内装費をいくらかけてもいいからインパクトのある店を作っていいと言ってくれました。
アトレさんからは、「周りの高単価アパレルショップに引けを取らないような大人の雑貨屋さんにしてほしい」と言われました。「売上目標はこのくらい!」と言われました。当時はその高い目標に、立ちくらみを起こしました。卸の雑貨メーカーをしている会社ではパリの高級カフェ「LADUREE」とのコラボレーション商品を上品に美しく陳列するように言われました。」
などなど、課題が山積みです。私はこの課題が大好きです。期待を大きく超えたいのです。もっともっとと言われれば言われるほど燃えます。小さな坪数で雰囲気を作りこむのは至難の業です。少しでも店舗を大きく見せるために天井を抜きました。天井内の配管などごちゃごちゃを調査してきれいに見せられるかを検討して、イチかバチか抜きました。ごちゃごちゃが目立たないように、ライティング用のダクトレールを屋根のデザインに。壁の商品陳列棚の上にはバルコニーを。バルコニーの壁には、アーティストも友人が描いたスケッチを並べるこだわり。レジの上にはグリーンアーティストの方に小さなスモールガーデンをデザインしていただきました。「LADUREE」の棚には、もともとイタリアの高級マンションのエントランスに置かれていたピアノ塗装の「cassina」の別注のコンソールテーブル。店頭にはフランスのアンティークの塗装を落として天然の木肌をあらわにしたサイドボード。アクセサリーテーブルの天板には大理石。レジ周りも大理石。贅を尽くした極小空間ができました。
どこをどこから見ても楽しいこのお店は予想をはるかに超えた売上で、商品が足りずにメーカーさんを駆け回る事態に。お客様ンであふれたお店を見ると毎回こみ上げるものがありました。日本各地から出店オファーが来るようになり、人気ブランドとなりました。

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